アレハンドロ・アメナバール

スペインの友人から、薦められた映画「海を飛ぶ夢」をみたのが彼を知ったきっかけです。

この映画は、実在の人物でラモン・サンペドロの手記『レターズ・フロム・ヘル』を元に、30年近い四肢麻痺生活の末に、尊厳死を望んだ主人公を描いた作品です。

この作品で2005年のアカデミー賞外国語映画賞をはじめ、数々の賞を受賞しました。

監督した映画中の音楽は、ほとんど彼自身が作曲しているそうです。

最近はハリウッド映画はほとんど観なくなってしまいました。アクションと称した暴力シーンの数々、騒々しい音楽、早すぎるカメラワークに目と頭がついていけなくなってきているようです。

人生の不条理さ、日常生活の中の幸せ、不幸せ。そんなことを考えさせてくれる監督です。映像や音楽の表現力に優れた監督だと思います。

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レンブラント・ファン・レイン

 300年前にオランダという国で活躍した画家です。代表的な作品は「夜警」。

  画家というと、ゴッホに代表されるように、貧乏に苦しんで、苦しんで・・・というイメージがどこかにありませんか?

 レンブラントは、時代に恵まれました。チューリップの球根による「バブル経済」で、お金持ちが16世紀オランダにどっと増えました。  住居を絵画で飾れるようになった豊かな層が増えたおかげで、当時すでに名前が世に認められていたレンブラントは財をなしました。  

 ところが良い時代はいつまでもは続かず、中年以降はなんと破産してしまいます。最愛の妻も亡くします。

 「印象派」という明るい色調の絵が人気を得て、彼の絵が売れなくなったこと。バブルで金銭感覚がおかしくなったレンブラントの浪費によるもの。投資に失敗したともいわれています。  

 なんだか、時代や国を超えても、変わらないような行動をとる人がいるものですね。   

 経済の波に翻弄された人生だったようです。

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フェルディナンド・バイエル

 楽器が弾ける人をうらやましく思っていました。

 「老後の楽しみにピアノを独学でぼちぼち弾けるようにやってみたい♪」「楽譜が読めるようになりたい。」と楽器店へ出向いて教則本を調べると、最近は大人の初心者向けにとてもよい本がたくさん出版されていて嬉しくなりました。

 「バイエル」という言葉は耳にしたことがありましたが、人物の名前だったのですね。

 明治の始めに、文科省は日本で音楽教育を実施する際に、アメリカ人音楽教育者を招きました。彼がピアノ数台と「バイエルさん」が書いた入門書を持参したそうです。

 日本でピアノが普及する際に、この「バイエル教則本」がセットになっていたためにここまで普及したのだとか。なるほど。ちなみに、「ハノン(アノン)教則本」とは、指を筋トレ!強化するためのテキストであることも知りました。

 診療で右手が疲れたときには左手だけを練習しています。使っていない頭も使うようで、ボケ防止にもなりそうです☆

 

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マルク・シャガール

 シャガールの作品には、カップルの姿が多く描かれています。

 女性モデルのほとんどは、シャガールの愛妻、べラ・シャガールです。
 「愛の画家」とよばれるまでに彼は彼女との幸福な生活を多く描いています。

 彼女は裕福なユダヤ人宝石商の家に生まれました。一方シャガールは貧しい家の出。
 13歳の時にシャガールに出逢い、10年後、家族の反対を押し切って結婚します。

  「相思相愛」とは彼らのためにあるような言葉でした。

 ピカソは家庭では暴君ぶりを発揮していたと、後年ピカソの娘が語っています。

  しかし、シャガールはその対局にいたようです。

 芸術家は家族泣かせ、という私の紋切り型な見方を変えたのはシャガールでした。

 私がもっとも好きな作品の一つは「誕生日」。
 シャガールの誕生日に婚約者べラが彼の部屋を訪れた時の様子が描かれています。

  心が宙をさまようほど幸せ♪という格好でベラにキスしているシャガール。

  彼の気持ちが手に取るように伝わってきますね。

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フィリップ・キャンデロロ

 今月はちょっと趣向を変えた視点からアーティストを紹介しましょう。

 フィリップ・キャンデロロ、フランスのフィギュアスケーターでオリンピックメダリストです。

 彼の演技は非常に個性的な演出で構成されており、観客を楽しませる才能に恵まれたスケーターでした。

 '98年長野オリンピックで演じた、彼の代表作である「ダルタニアン」は現在でもアイススケートファンのみならず、多くの観衆のを魅了し、記憶に残り続けています。

 演技がしにくい衣装を着けながら、独自の芸術性を打ち出し、この大会で見事、銅メダルを獲得しました。

 添付したDVDの表紙に映っている彼の姿はアメリカ映画「ロッキー」をテーマにした演技です。衣装が独創的でしょう? '94 のリレハンメルオリンピックでのエキシビジョンです。

 「銀盤の上の俳優」の伝説的な演技、ダルタニアンをご覧ください♪。

http://www.youtube.com/watch?v=8aTpGmzU02c&feature=related

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レニ・リーフェンシュタール

  映像作家として優れた才能を持ちながら、ナチスドイツのプロパガンダに協力したとして、生涯汚名を背負って生きることになった女性です。

 彼女の自伝的映画「レニ」を観ました。強いバイタリティ、美への集中力、男性顔負けの体力と野心に圧倒されました。ミュンヘンオリンピックの模様を撮影した「民族の祭典」は映画史上の傑作とされています。

 芸術が政治やマスコミと関わるとき、優れた芸術家には慎重さが求められます。彼らの仕事が大衆に与える政治的影響がどのようなものか?美だけを追求することが彼らに課された使命なのでしょうか?

 自伝映画の中で「でも私は間違っていなかった。当時のドイツ人は90%以上がナチスに傾倒していたんだから仕方がなかったのです。」と頑なに言い張る彼女を見て、複雑な気持ちになりました。

 優れた芸術家かつ人格家として歴史に名を残すためには「時の運」も必要なのかもしれません。

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フランク・ H ・ ネッター

 医学部の先生方による講義が歯学部時代にありました。内科、外科、耳鼻科、婦人科などそれぞれに興味深く、特に先生方の雑談のなかに(笑)心に残るトピックスがたくさんありました。

 この、医学概論の講義でネッターの存在を知りました。
 「ネッターの解剖学書を見てごらんなさい。医学書としても素晴らしいが芸術的にも優れている。写真よりもわかりやすい。きっと、あなた達の一生の財産になる。」

 彼は少年の頃から芸術家を目指して成功しつつありました。アメリカの著名なメディアでも彼のイラストは採用されていました。しかし、息子の将来を案じる親の願いにより医学へ転向します。医学部を卒業して、医師として研修を積んでいても心は満たされません。

 ある時、製薬会社からノボカインという薬の販売広告のためのイラストの依頼がありました。5枚で1500ドルと提示したつもりが、製薬会社は勘違いして1枚1500ドル、合計7500ドルであっさりOKだと。「これだ!」とネッターは医学分野専門のイラストレーターに転向します。

 緻密さ、色づかい、正確なイラスト・・・ため息が出るほど美しいのです。医学と美術の才能を彼に与え、世に出るチャンスを与えてくれた芸術の神様に感謝しています。

 他学部の先生方の講義をもっと聞きたいと心に思ったのもこの講義がきっかけでした。法学部、工学部、言語文化部、経済学部、教育学部(心理学)、総合理工学部・・・素晴らしい先生方に出逢えました。総合大学の良さですね。

 残念なことに、今はカリキュラムが大幅に変わっているようです。大学が専門の知識だけでなく幅広い視点を持てるような教育の場所であり続けてくれればよいのですが。

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シルヴィ・ギエム

 彼女は「100年に一度の逸材、バレエのために生まれてきたバレリーナ。」と呼ばれる女性です。

 幼い頃より器械体操を本格的に学んでおり、12歳のときにはオリンピックの国内予選を通過していました。

 体操のトレーニングの一環として訪れたパリ・オペラ座において、校長にスカウトされたのが彼女の転機となります。彼女は努力によってその才能を見事に開花させました。

 DVDをみてその強靱でしなやかな筋肉の動き、そこから放たれる美のオーラに圧倒されました。

 彼女はモダンダンスにおいてもその才能を発揮しています。バレエにおけるジャンルを問わない活動の自由を得るために、パリ・オペラ座のエトワールの座を捨てました。行き先はロンドン・ロイヤルバレエ団。突然の移籍を行いフランスのメディアからは「フランスの宝を奪われた。」とまで言われた彼女。

 「天賦の才能」というものが、彼女のバレエには見事に体現されています。テクニックうんぬんをこえた、人体の驚異をも感じられるはずです。

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ヨハネス・フェルメール

 フェルメールに興味を持ったきっかけは、映画「真珠の耳飾りの少女」でした。17世紀のオランダ美術を代表する画家です。

 「真珠の耳飾りの少女」のターバンに使用されている青、深みがあってそれでいて明るさがあります。

 これは当時金よりも貴重!とされていたラピスラズリという鉱石を使用しています。そのため、彼のフトコロは、経済的にかなり苦しかったとか。

 43歳と言う短い生涯の中で残された作品数はごくわずか。希少価値が高くなります。そのため、彼の作品の数々は贋作事件に加えて、相次ぐ盗難にまきこまれています。

 彼の作品にはミステリー的な謎も多いとか。この「真珠の耳飾りの少女」もそうです。なぜ身分の低い少女に、当時としては破格に高価な真珠を身につけさせているのか?

 映画を見た後に、思わずこの絵画をじっとながめてしまいました。

 さてさて、真実はいかに?

 

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ロベール・ドアノー

 尊敬する友人がジグソーパズルのことを話題にしていました。私はジグソーパズルは神経衰弱になりそうで、1000ピース近い大作は、これまでの生涯1作品しか完成させていません。

 その時選んだ図柄が、ロベール・ドアノーの写真でした。私が作ったものは、添付した写真ほどに情熱的なものではなかったのですけれどね(^^)懐かしいなぁ。若かったなぁ。

 できあがったとき、とにかくうれしくて、額に入れて飾っておきました。しばらくすると、何ピースかはがれてきました。何となく、縁起が悪いかなあと思い、同じ写真のアートポスターを買い求めました。ドアノーが撮っているキスシーンには、清潔感いっぱいの愛情があふれています。クリムトの「接吻」のようなオトナの官能の世界とは違った「kiss の魅力」を感じますね。うふっ♪

 

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